漢方の暮らし 第21話 なぜか些細なことでイライラしたら

2023年4月29日

 いつも穏やかな人でも、この季節だけは何となくイライラすることありませんか?
 年度の変わり目には、入学、入社、人事異動など行事が多く、環境の変化、
三寒四温などの温度の変化が身体の自律神経を乱します。
そのため、ストレスによる身体の変化が多くなる季節です。

 怒りを心の中に抑えて我慢する人、外にそのまま表す人、怒りの感情に負けて落ち込んでしまう人・・・・
いろいろな方がいます。
 漢方では、そのようなイライラや鬱は気の流れが滞っている「気鬱」「気滞」という状態ととらえ、
いろいろな対処法が考えられています。
 この「肝」「気鬱」「気滞」を改善してイライラや鬱を楽にする治療は「疎肝」といいます。

 気の流れをスムーズにする「行気」、気の詰まりを取って痛みを改善する「理気」
逆上して頭部に滞ってしまった気を下ろす「降気」などの治療法があります。

 しかし、まだ症状が軽い場合には、食べ物や茶によって改善できます。
「セロトニン」を増やす食事をするのがコツです。

① トリプトファン
  「トリプトファン」は、必須アミノ酸の1つでセロトニンを作る原料となります。
 体内では作られないので食べ物から補給する必要があります。
 含まれる食べ物…大豆製品、乳製品、卵、肉、魚、そば、バナナ、アーモンドなど
② ビタミンB6
  「トリプトファン」と同様にセロトニンを作る原料となります。
 含まれる食べ物…かつおやまぐろなどの魚、鶏肉、にんにく、アボカド、ナッツなど
③ 炭水化物
  避けられがちな「炭水化物」ですが、セロトニンを分泌するためには不可欠な大切な栄養素です。
 しっかりと食べましょう。
 含まれる食べ物…パン、米、麺類、芋類など

以上の3つの栄養素を意識して、毎日の食事に取り入れてみましょう。

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