「支持・緩和ケア」

2026年7月27日

 26日、愛知県鍼灸師会とセリン株式会社協賛で、「支持・緩和ケア」のテーマで、愛知国際病院 院長 太田 信吉 先生による研修会が、オンラインで開催されました。


 夕暮れの病室。
医師はカルテを閉じ、静かにつぶやいた。
「救うだけじゃなく、支える医療が必要なんだよね。」

 その言葉に応えるように、鍼灸師がそっと患者さんのそばに座る。
痛みでこわばった肩に手を添え、深く息を合わせる。
鍼が一本入るたび、患者さんの表情が少しずつほどけていく。

 でも、鍼灸師が見ているのは“痛み”だけじゃない。
胸の奥に沈んだ不安、家族への気がかり、
「どう生きたいか」「どう終わりたいか」という静かな祈りのような思い。
身体・心・社会・スピリチュアル――
重なり合うトータルペインを、まるごと受け止めていく。

 医師はその姿を見守りながら、
「こうしてチームで支えるからこそ、その人らしさが守られるんだ」と感じていた。
 看護師、薬剤師、栄養士、社会福祉士、宗教者、ボランティア…
それぞれが専門性を持ちながら、
患者さんと家族の“生活”を支えるために集まっている。

 そして鍼灸師は、その輪の中で、
痛みの緩和だけでなく、心の揺らぎや孤独、
言葉にならない祈りのような苦しみにまでそっと寄り添う存在として輝いていた。

 「最後まで、その人らしく。」
その願いを、チーム全員でそっと支えていく。
救命からケアへ――
医療は今、静かに、確かに変わり始めている

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